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Microsoft 365が値上げ!2026年に何が変わる?3つの不満点

ojya

Microsoft 365の法人向けプランが、2026年7月から値上げされます。
値上げの理由は「AI」「セキュリティ」「管理機能」の拡張です。

Microsoftの説明は分かりやすいです。
「便利にした。守りを固めた。管理もしやすくした。だから価格も上げる」です。

しかし現場の感覚はズレます。
多くの人はWordで文章を作り、Excelで表を作れれば仕事が回ります。
AIが増えるほど嬉しい人ばかりではありません。

定食を頼んだのに、小鉢が勝手に増えて値段が上がる。
この違和感が、今回の値上げの本質です。

本記事では、2026年7月の値上げで「何が変わるのか」を整理し、
読者が感じやすい不満点を3つにまとめて解説します。

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結論

Microsoft 365の値上げで変わるのは「中身」よりも「選べなさ」です。
追加されるのはAI機能の統合、セキュリティ機能の標準化、管理機能の強化です。

不満点は3つに集約できます。

  • 不満①:AIの抱き合わせで、使わない人も負担する
  • 不満②:セキュリティを理由に値上げを断りにくい
  • 不満③:管理強化が「監視と制限」に見える

値上げ幅は月額で最大3ドル程度と見込まれます。
しかし人数が多い企業ほど、固定費は確実に増えます。

この記事を読むメリット

この記事を読むと、次のことが分かります。

  • 2026年7月にMicrosoft 365で起きる変更点を、初心者でも理解できる
  • 「値上げの理由」と「現場が感じる不満」を切り分けられる
  • 会社の費用増が、給与や福利厚生にどう影響し得るかをイメージできる
  • 情報システム担当者・一般社員それぞれの視点で整理できる

「値上げ=会社の話」で終わらせないための記事です。
固定費の上昇は、巡り巡って働く人の生活に効きます。


なぜ不満が出るのか?3つの不満点

不満① AIが抱き合わせになり、選択肢が消える

今回の中心はAIです。
MicrosoftはAIを「一部の人の道具」ではなく「標準機能」にします。

問題は、AIを使わない人の逃げ道がないことです。
AIありの高いプランと、AIなしの安いプランを選べる形なら納得しやすいです。
しかし流れは逆です。AIが標準になり、全員が負担します。

現場には「そこまで要らない」があります。
メール作成も資料作りも、従来の運用で回っている部署は多いです。
AI導入は、便利さよりも学習コストが先に来ます。

AIは確かに便利です。
しかし便利と強制は違います。
強制された瞬間に「余計な小鉢」になります。

不満② セキュリティが人質になり、断れない値上げになる

Microsoftは値上げの理由に、セキュリティ強化を置きます。
サイバー攻撃が高度化しているのは事実です。
だからこそ「セキュリティのため」と言われると断りにくいです。

ここが不満の核心です。
安全を守る話になると、反対が難しくなります。
結果として「値上げの正当化」が成立します。

さらに不満が出るのは、追加内容が「当たり前」に見える時です。
URLチェック、フィッシング対策。
多くの人は「最初から入っていて当然」と感じます。

オートロックで十分な住人に、AI監視カメラが勝手に付く。
管理費が上がる。
この構図に似ています。

不満③ 管理機能の強化が、監視と制限に見える

管理者向け機能の強化もセットです。
リモートヘルプ、高度な分析、特権管理。
情報システム担当者にとっては「便利な武器」になります。

しかし一般社員から見ると意味が変わります。
「いつでも画面を見られる」
「勝手にアプリを入れられない」
「設定変更ができない」
こう見えます。

管理の効率化は、現場にとって自由の減少になる場合があります。
働きやすさが上がるとは限りません。

便利と引き換えに、監視と制限が強くなる。
その費用を現場も負担する。
ここで反発が生まれます。


2026年7月から何が変わるのか

具体例① Copilot ChatがOfficeアプリの中に入り込む

これまでCopilot Chatは、独立したツール感がありました。
今後はWord、Excel、PowerPoint、Outlookなど、Officeアプリ内に統合されます。

動線は良くなります。
文章を書きながら表現案を聞く。
表計算を見ながら分析を頼む。
作業の途中で相談できます。

ただし「使う前提」になります。
アプリの中にAIが常駐する形は、拒否感を生みやすいです。
AIが苦手な人は、画面の情報量が増えるだけになります。

具体例② 受信トレイとカレンダーをAIが理解する方向に進む

Ignite 2025での流れとして、Copilot Chatが
メールや予定の内容を理解し、作業を肩代わりする方向が示されています。

例えば「来週の会議資料を、メールから拾って作成する」
このような使い方が想定されます。

便利さと不安が同居します。
メールと予定は、会社の中でも特にセンシティブな情報です。
AIが理解する範囲が広がるほど、心理的ハードルは上がります。

具体例③ エージェントモードで“自律的に動くAI”が入りやすくなる

今回のキーワードはエージェントです。
チャットから自立的に動くエージェントを呼び出し、
資料や文書を反復的に作らせる方向が見えます。

「ここを直して」「やっぱり別案」
この往復が楽になる可能性があります。

一方で、現場で起きやすい落とし穴があります。
修正指示の設計に時間がかかり、結局自分で作った方が早い。
このパターンです。

エージェントは魔法ではありません。

具体例④ Defender機能が標準搭載され、セキュリティが“込み”になる

Microsoft 365 E3/E5などでは、
Defender系の機能が標準搭載される流れが語られています。

フィッシング対策、悪意あるリンクのブロック。
これ自体は良い話です。

しかし不満は残ります。
「高いプランなら最初から入れておいてほしい」
こう感じる人が多いからです。

セキュリティ強化は歓迎されます。
値上げとセットになると、印象が変わります。

具体例⑤ URLチェックなどが追加されるが、新鮮味が薄い

Business BasicやStandardといった層にも、
URLチェックのような機能が追加される流れがあります。

ここが炎上しやすいポイントです。
ユーザーは「今さら感」を持ちやすいです。
ブラウザや既存の対策でも実現している機能に見えるからです。

「空気清浄機にフィルターが付きました」
こう言われた時の違和感に近いです。
本来、標準装備だと感じる人が多いからです。

具体例⑥ IT管理者向け機能が強化され、現場は“縛られる”側になりやすい

リモートヘルプは、遠隔から支援できる便利機能です。
しかし社員視点では「覗かれる」「操作される」に転びやすいです。

特権管理は、勝手なインストールや設定変更を防げます。
しかし現場は「フリーソフトが使えない」「融通が利かない」になります。

管理者は楽になります。
現場は窮屈になります。
このギャップが不満の燃料です。

具体例⑦ 値上げ幅は小さく見えて、人数が多いと重くなる

値上げ幅は最大で月額3ドル程度と見込まれます。
ワンコインに見える数字です。

しかし企業は人数で掛け算になります。
100人なら月4万6000円程度の増加になります。
年間なら50万円を超えます。

固定費は経営の体力を削ります。
コストが増えると、どこかが削られます。
研修費、福利厚生、備品、そして人件費の原資です。

「会社が払うから関係ない」は成立しません。
会社の財布は、社員の生活と繋がっています。


値上げに振り回されないために、今やるべきこと

主張① “使う人”と“使わない人”の差が固定費格差になる

Microsoft 365の値上げは、AIの普及を前提にしています。
AIを使う人にとっては、便利さが増えます。
AIを使わない人にとっては、出費が増えます。

同じ会社でも、部署ごとに温度差が出ます。
その温度差が、無駄な摩擦を生みます。

だから社内で整理が必要です。
「誰が」「何のために」「どの頻度で」使うのか。
この棚卸しがないと、払うだけで終わります。


主張② セキュリティ強化は歓迎しつつ、追加分の説明を求めるべき

セキュリティは重要です。
ここに反対する必要はありません。

しかしコストが上がるなら、説明が必要です。
「何が追加され、何が減るのか」
「別の対策と比べて、どれだけ効果があるのか」
この視点を持つだけで、値上げの納得感は変わります。

セキュリティを理由に、何でも通す流れを作ると危険です。
現場はずっと払い続けるからです。

主張③ 管理強化は“働きやすさ”とセットで設計するべき

管理機能が強くなるほど、現場は窮屈になります。
窮屈さが増えると、生産性は落ちます。
心理的安全性も下がります。

管理者は「守るため」と言います。
現場は「監視される」と感じます。
このズレを放置すると、組織の空気が悪くなります。

導入するなら、ルールを明文化するべきです。
リモート操作はいつ行うのか。
ログは誰が見るのか。
個人の作業にどこまで介入するのか。

透明性がない管理強化は、反発を呼びます。
透明性がある管理強化は、協力を得られます。


まとめ

Microsoft 365の法人向けプランは、2026年7月から値上げされます。
AI、セキュリティ、管理機能の強化が理由です。

しかし現場の不満は、機能の内容よりも「選べなさ」に集まります。

  • AIを使わない人も負担する
  • セキュリティを理由に断りにくい
  • 管理強化が監視と制限に見える

値上げは会社の固定費を確実に増やします。
固定費の増加は、社員の生活にも巡り巡って効きます。

「どう変わるか」を知るだけで、対策の選択肢が増えます。
払うだけで終わらせないために、今のうちに社内の使い方を整理してください。

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