14900MB/s時代へ!最新SSD2選まとめ
SSDの進化が、ついに「別次元」に突入しました。
キオクシアが発表したPCIe 5.0対応NVMe SSDは、最大14900MB/sという、これまで一般ユーザーが体験できなかった領域に踏み込みます。
一昔前なら、メモリの世界で語られていた速度です。
それが今、ストレージで現実になろうとしています。
今回登場したのは「EXCERIA PRO G2 SSD」と「EXCERIA G3 SSD」の2シリーズ。
どちらもPCIe 5.0対応で、2026年1月からの販売が予定されています。
生成AI、ゲーミング、動画編集といった重たい作業を前提に設計された最新SSDは、PCの体感速度を根本から変えます。
本記事では、この2モデルを初心者にも分かる形で整理します。
結論
キオクシアの新SSDは「今すぐ必要な人」と「待つべき人」を明確に分ける製品です。
EXCERIA PRO G2は、生成AIや重い制作作業を行うユーザー向けの最速モデルです。
EXCERIA G3は、PCIe 5.0を体験したい一般ユーザー向けの現実的な選択肢です。
価格と環境が整うまで待つ判断も正しいです。
一方で、性能を使い切れる人にとっては、確実に価値のあるSSDです。
この記事を読むメリット
・PCIe 5.0 SSDが「誰向けなのか」が分かる
・2つのモデルの違いを迷わず理解できる
・買うべきか、待つべきかの判断基準が持てる
・発熱や信頼性への不安が整理できる
専門用語を極力減らし、初心者でも判断できる内容にまとめています。
理由①:なぜ14900MB/sが注目されるのか
― SSDはついに別次元へ ―
EXCERIA PRO G2 SSDの最大シーケンシャルリード速度は14900MB/sです。
ライト速度も13700MB/sに達します。
これはPCIe 4.0世代の約2倍です。
体感的には「データ待ち時間がほぼ消える」レベルです。
生成AIの学習データ読み込み、大容量動画素材の展開、ゲームのロードなど、ストレージがボトルネックになっていた場面で効果を発揮します。
「SSDが速い」という表現では足りません。
作業の流れそのものが変わる速度です。
理由②:2モデル構成が意味するもの
― 全員向けではないからこそ価値がある ―
今回の新シリーズは、明確に役割が分かれています。
EXCERIA PRO G2 SSD
・個人向けSSDとして最速クラス
・生成AI、ゲーミング、クリエイティブ用途向け
・容量は1TB / 2TB / 4TB
EXCERIA G3 SSD
・PCIe 5.0対応のエントリーモデル
・最大リード10000MB/s
・容量は1TB / 2TB(4TBは2026年内予定)
どちらも最新規格を採用していますが、狙うユーザーは異なります。
全員に最上位を勧めない構成は、現実的です。
理由③:発熱問題への現実的な対応
― 大型ヒートシンク時代の終わり ―
PCIe 5.0 SSDで最も不安視されてきたのが発熱です。
初期世代では、大型ヒートシンク前提の製品も多くありました。
今回のSSDは、ヒートスプレッダ入りラベルを採用しています。
ヒートシンク非搭載でも安定動作を狙った設計です。
マザーボード側のヒートシンクと干渉しにくい点も評価できます。
実用面を強く意識した仕様です。
具体例①:EXCERIA PRO G2 SSDは誰向けか
― 性能を使い切れる人だけが選ぶSSD ―
EXCERIA PRO G2は、明確に「ヘビーユーザー向け」です。
・生成AIで大規模データを扱う
・動画編集で数百GBの素材を使う
・最新ゲームを最高設定で楽しむ
このような用途では、ストレージ速度が作業効率に直結します。
価格が高くても、時間短縮効果で元が取れる人向けです。
一般的なWeb閲覧や事務作業では、性能を持て余します。
具体例②:EXCERIA G3 SSDという現実解
― PCIe 5.0入門に最適な理由 ―
EXCERIA G3 SSDは、PCIe 5.0対応ながら性能を抑えたモデルです。
最大リード10000MB/sでも、十分に高速です。
価格が抑えられれば、
「次世代規格を体験したい人」にとって魅力的な選択肢になります。
QLC採用と見られる点は注意が必要です。
しかし、一般用途では大きな問題になりにくい構成です。
具体例③:環境が追いついているかを確認
― SSDだけ速くても意味がない ―
PCIe 5.0 SSDの性能を引き出すには条件があります。
・PCIe 5.0対応マザーボード
・最新世代CPU
・十分な冷却環境
現在のPCでは、性能を活かしきれないケースも多いです。
「今のSSDで困っていない」なら、待つ判断は正解です。
主張①:今は“選ぶ時代”に入った
― 速さだけで飛びつく必要はない ―
14900MB/sという数字は魅力的です。
しかし、全員に必要な速度ではありません。
用途と環境が合わなければ、宝の持ち腐れです。
SSD選びは「自分の作業」を基準にする時代です。
主張②:キオクシア製である安心感
― 国内メーカーの強みは大きい ―
キオクシアはフラッシュメモリの老舗です。
独自のBiCS FLASH技術を採用しています。
信頼性、品質、長期供給の面で安心感があります。
管理ソフト「SSD Utility」も提供され、状態監視も容易です。
性能だけでなく、安心して使える点は重要です。
主張③:SSDがメモリ領域に近づいている
― ストレージの役割が変わる ―
SSD速度は、かつてのメモリ帯域に近づいています。
将来的に「すべてをSSDで賄う」構成も現実になります。
今回の新SSDは、その転換点を象徴する存在です。
ストレージは、ただの保存場所ではなくなります。
まとめ
キオクシアの最新SSDは、確実に時代を一段進めました。
・最速を求めるならEXCERIA PRO G2
・現実解ならEXCERIA G3
・環境が整わないなら待つ
この判断ができれば失敗しません。
14900MB/s時代は、もう始まっています。


