2025.07.15

プロンプト設計で差がつく！七里式9ステップでChatGPTの出力精度が劇的アップ

ojya

「ChatGPTに頼んでも、なかなか思った通りの文章が出てこない…」
そんな経験はありませんか？

生成AIをうまく使いこなすには、“プロンプトの質”がすべて。特にビジネスやマーケティングの現場では、「誰に・何を・どう伝えるか」を明確に指示しなければ、的外れなアウトプットになってしまいます。

そこで注目されているのが、マーケター・七里信一氏が提唱した「七里式プロンプト」です。この手法は、ChatGPTに“仕事を任せるための設計図”とも言える9つの要素で構成されており、精度の高い文章や提案を引き出すために非常に効果的。

この記事では、そんな「七里式プロンプト」の各要素を具体的に解説し、実務にすぐ使える形でご紹介します。ChatGPTをもっと賢く、もっと実用的に使いたい方は必見です。

Contents

七里式プロンプトとは？
9つの要素を徹底解説
使い方イメージ（例）
メリットまとめ
まとめ

七里式プロンプトとは？

七里信一氏（株式会社エキスパート代表／マーケター・起業家）が提唱するプロンプト設計フレームワーク「8＋1の公式」です。AIに対して的確かつ実用的なアウトプットを得るために、「前提～追加指示」まで全9要素を体系的に使います。ビジネス・マーケティング・セールスライティングに特化しており、プロンプト設計の精度を高めるために非常に有効です。

9つの要素を徹底解説

1. 前提条件

目的・背景・依頼主・制作者条件・評価基準・リソースなどを明示し、AIに“このタスクが何か”を明確に伝えるパートです。

目的例：SEO上位を狙う記事構成
評価基準：読者の課題を網羅できているか

2. 対象プロファイル

読み手（または最終利用者）の属性を設定します（年齢、性別、職業、興味、性格など）。

例：28歳・IT企業のサラリーマン・学習熱心なプロフィール

3. 参考情報

AIが出力をつくる際に必要となる材料（Webサイト、記事タイトル、キーワードなど）を与えます。

例："ChatGPT 副業" を狙ったSEO記事の記事名・内容

4. 名詞と動詞を使った実行指示

「何を」「どうする」の行動を具体化。名詞＋動詞の組み合わせで、AIにやるべきタスクを明確に指示します。

例：「SEO記事を執筆してください」「読了率を上げる構成を考えてください」

5. 形容詞をつけて精度を上げる

AIの出力品質を担保するための修飾語。たとえば「分かりやすい」「具体的な」「専門的」など。

例：「読みやすく」「具体的に」「共感的に」

6. 出力形式（文章）

どのような文章構成・形式で出力してほしいか、たとえば「見出し＋本文」「序論・本論・結論」などを明示します。

例：「1500字程度で、見出し＋本文＋まとめ構成」

7. 出力形式（形）

レイアウトや構造面の指定。「箇条書き」「表形式」「HTML構造」など、視覚的・構造的なフォーマットを指定します。

例：「Markdownの- 見出し形式」「HTMLで <h2>／<h3>を使用」

8. スタイル

トーンや文体を細かく指定。「カジュアル」「親しみやすい」「ビジネスライク」などを明示します。

例：「共感を込めたカジュアルな語り口で」

9. 追加指示（+1）

補足・微調整のための最後の一押し。たとえば「最後に行動喚起を入れて」「箇条書きを太字で強調して」など。

例：「冒頭にキャッチコピー追加」「結論を要約して3点で」

使い方イメージ（例）

# 前提条件（目的など）：
- ブログ記事構成を作りたい編集者
- SEO上位獲得が目標

# 対象プロファイル：
28歳・IT系サラリーマン・学習熱心

# 参考情報：
記事タイトル："ChatGPT 副業"／対象サイト：BizAI

# 名詞と動詞：
対象プロファイルに向けて、参考情報を活用し、SEOに強い記事構成を作成してください

# 形容詞：
わかりやすく、具体的に

# 出力形式（文章）：
見出し＋本文構成、1500字程度

# 出力形式（形）：
Markdownの階層構造（`#`・`##`・`-`）

# スタイル：
共感的な語り口

# 追加指示：
最後に読者への行動喚起を追加してください

このように要素を順に並べて設定することで、AIに「何を」「誰に対して」「どのように」伝えたいかが明確になり、意図に沿った精度の高いアウトプットを引き出せます。

メリットまとめ

特徴	効果
９つの要素で構成	AI理解がブレず、安定した出力
対象やトーンが明確	ターゲットに刺さる文体
専用フォーマットが取れる	再現性と再利用性が高い
実務シナリオ向き	広告文・提案書・記事構成に最適