知らないと危険!Defenderオフラインスキャン2つの罠
Windowsを使っている人の多くは、Microsoft Defenderを「入っているだけのウイルス対策」と認識しています。
しかしDefenderには、普段は眠っていて自動では動かない最強機能が存在します。
それが「Microsoft Defender オフラインスキャン」です。
この機能は、通常のウイルススキャンとは次元が違います。
Windowsを完全に停止させ、特殊な回復環境でPCを起動し直して検査します。
つまり、ウイルスが活動できない丸裸の状態で攻撃する最終兵器です。
ただし、この機能には致命的な落とし穴があります。
使い方を間違えると、ウイルスより先に自分のデータを失います。
この記事では、
・オフラインスキャンが最強である理由
・絶対に守るべき2つの罠
・安全に使う正しい手順
を初心者向けに整理します。
結論
Defenderオフラインスキャンは最強だが、回復キー未確認で使うと危険です。
日常的に使う機能ではありません。
通常スキャンで解決しないときの「最後の手段」として、正しい準備をして実行してください。
この記事を読むメリット
この記事を読むと、次のことが分かります。
・通常スキャンとオフラインスキャンの決定的な違い
・なぜ最新マルウェアに通常対策が効かないのか
・実行前に必ず確認すべき唯一のポイント
・安全にオフラインスキャンを使う具体手順
「怖いから使わない」でも
「知らずに実行して詰む」でもありません。
正しく理解して、安全に使えるようになります。
なぜオフラインスキャンは最強なのか
Windowsを「眠らせて」検査するから
通常のウイルススキャンは、Windowsが動いている状態で行われます。
その間も、マルウェアは裏で活動できます。
最近のマルウェアは非常に賢いです。
・自分の姿を隠す
・セキュリティソフトの動作を妨害する
・検査中だけ大人しくする
このような行動を取ります。
一方、オフラインスキャンは違います。
Windowsを完全に停止し、WinRE(Windows回復環境)で起動します。
この状態では、マルウェアは一切動けません。
完全に無防備な状態で検査されます。
これが「最強」と呼ばれる理由です。
2024年以降のマルウェアは異常にしつこい
通常スキャンでは対処不能な脅威が増えている
2024年から2025年にかけて、
オフラインスキャンでなければ対処できないマルウェアが世界中で急増しました。
2026年以降も、この流れは続くと断定できます。
代表例を紹介します。
ブートキット「BlackLotus」
BlackLotusは、Windows起動前のUEFIに感染します。
・セキュアブートを無効化
・Windows起動時点で管理者権限を奪取
Windowsが立ち上がった瞬間、
マルウェアがセキュリティソフトより上に存在します。
この状態では、通常のウイルス対策は無力です。
ルートキット「CosmicStrand」「MoonBounce」
これらはさらに危険です。
・HDDやSSDではなく
・マザーボード上のチップに感染
Windowsを初期化しても消えません。
ストレージを新品に交換しても残ります。
遠隔操作
情報窃取
裏口の常設
すべて可能です。
オフラインスキャン以外では検知すら困難です。
永続型マルウェア「グループ系」
永続型マルウェアは、
・自動実行
・レジストリ
・複数の分身
を使って何度でも復活します。
Windowsを動かしたままでは、完全駆除は不可能です。
Emotet・QakBotによるシステム汚染
これらはWindowsの重要部品(DLL)を書き換えます。
ユーザーは普通に操作しているつもりでも、
裏ではウイルス入り部品が動作します。
・パスワード漏洩
・クレカ情報送信
・知人への感染拡大
すべて起きます。
Windows停止中でなければ修復できません。
オフラインスキャンは「PCの外科手術」
日常的に使う機能ではない
オフラインスキャンは便利ですが、危険も伴います。
使うタイミングは2つだけです。
・通常スキャンで何度も脅威が出る
・明らかにおかしいのに脅威なしと出る
それ以外で使う必要はありません。
最大の罠は「BitLocker回復キー」
知らずに実行するとデータを失う
これが最重要ポイントです。
オフラインスキャンはOS外からデータに触れます。
そのためPCは「不正アクセス」と誤認する場合があります。
すると、BitLockerが作動します。
48桁の回復キーが必要になります。
このキーを知らない状態で進めると、
データは永久に失われます。
実行前に必ず確認すること
次を必ず確認してください。
- 設定で「BitLocker」と検索
- 「BitLockerの管理」を開く
- 有効なら回復キーを必ずバックアップ
USB
紙
PDF
どれでも構いません。
これをせずに実行するのは危険です。
正しい実行手順
準備が整ったら、次の手順で進めます。
- 設定 → プライバシーとセキュリティ
- Windowsセキュリティ
- ウイルスと脅威の防止
- スキャンのオプション
- Microsoft Defender オフラインスキャン
チェックを入れて「今すぐスキャン」。
PCは自動再起動します。
約15分、操作できません。
絶対に電源を切らないでください。
終了後の確認方法
スキャン終了後、通知は出ません。
次で確認します。
Windowsセキュリティ
→ ウイルスと脅威の防止
→ 保護の履歴
検出・駆除があれば表示されます。
まとめ
Microsoft Defender オフラインスキャンは、
隠れた脅威を暴く最強の武器です。
しかし、回復キーを確認しないまま使うと、
自分のデータを破壊します。
まず通常スキャン。
それでもダメなら、最終手段として使う。
この順番を必ず守ってください。
正しく使えば、これ以上頼れる機能はありません。
あなたのPCを守るのは、知識です。

