先延ばしグセを断ち切る!脳科学が教える「すぐやる脳」のつくり方

「やらなきゃ…」と思いながらも、つい先延ばししてしまう。
気づけば、未処理のタスクが頭の中を占領し、モヤモヤや疲労感が増していく──。
そんな私たちの行動パターンには理由があります。脳は本来“省エネ”を好み、未知のことや面倒なことを避ける性質があるのです。
本記事では、『すぐやる脳』の著者・菅原道人さんが提案する、脳の特性を利用して行動力を高める具体的な方法を7つ紹介します。読み終わる頃には、あなたも「今やろう!」と思える自分に変わっているはずです。
結論
先延ばしをやめる最大のカギは「脳の性質を知り、それを味方につけること」。
やる気は待つものではなく「迎えに行く」ものであり、小さな行動と環境づくりがあなたの行動力を何倍にも高めます。
この記事を読むメリット
- 先延ばししてしまう原因が脳科学的に理解できる
- 今日から実践できる「行動スイッチ」を入れる方法が分かる
- 無理なく継続できる目標設定や環境づくりのコツが学べる
1. 脳はもともとサボりたがり
脳は1日のエネルギーの約20%を消費する臓器。狩猟採集時代に「エネルギー温存」が重要だった名残で、私たちは無意識に行動を避ける傾向があります。このため、やるかやらないかで迷ったら「やらない」を選びやすいのです。
2. やる気がなくてもとにかく始める
ドイツの精神科医エミール・クレペリンが発見した「作業興奮」という現象では、やる気がなくても動き始めることでやる気が湧いてきます。行動が先、やる気は後。5分だけやるつもりで手を動かすと、自然と集中モードに入ります。
3. 完璧を目指さず見切り発車
「準備が整ったら始める」という完璧主義は、先延ばしの温床です。50点で構わないのでまず動くこと。行動後に修正を加える方が、結果的に早く成長できます。
4. 目標を小さく分解して成功体験を積む
大きな目標は、そのままだと遠すぎてやる気が続きません。「今日やること」「今週やること」に分解し、小さな達成感を積み重ねることで、脳がドーパミンを分泌しやすくなります。
5. 環境と人間関係を整える
人は周囲に影響されやすい生き物。努力している人のそばにいれば、自分もやる気になりやすくなります。逆に、愚痴や諦めムードが蔓延している環境からは距離を置くことが大切です。
6. 「簡単にできる」と自己暗示する
脳は耳から入る言葉に反応しやすい性質があります。「今日中にこれを終える」「簡単にできる」と声に出して自分に言い聞かせることで、行動スイッチが入りやすくなります。
7. 本当に叶えたい目標を見直す
やる気は「外発的動機」(褒められる、お金をもらう)よりも「内発的動機」(好き、楽しい)で動く方が長続きします。自分が心から興味を持てることを選びましょう。
8. 部屋を掃除して行動力の土台をつくる
散らかった環境は集中力を奪い、ストレスを増やします。まずは部屋やデスク周りを整えるだけでも脳がスッキリし、「やろう」という気持ちが自然と湧いてきます。
まとめ
- 脳は省エネ思考なので、先延ばしは自然な反応
- やる気は「行動した後」に生まれる
- 完璧を求めず、小さく始める
- 成功体験を細かく積み上げる
- 環境と人間関係を選び、プラスの影響を受ける
- 自己暗示と目標の見直しで持続力を高める
- 部屋を整えて行動力の土台をつくる
行動は小さくても、一歩踏み出せば流れが変わります。
今日こそ、先延ばししていたことをひとつだけ実行してみませんか?