XもChatGPTも使えない…原因はクラウドフレア?
朝起きた瞬間、Xが読み込まない。
ChatGPTも動かず、Webサイトも開かない。
スマホの通信が止まったように感じて焦る人が増えています。
多くの人は「自分のスマホが壊れた?」と考えます。
しかし、実際にはスマホの故障ではなく、インターネットの根本部分で起きる障害が原因の場合が多い。
インターネットの裏側では、膨大な通信を安全に届けるための仕組みが動き続けています。
その中心にある企業が「Cloudflare(クラウドフレア)」。
この記事では、XやChatGPTが同時に使えなくなる理由を解説します。
結論
XやChatGPTが使えなくなる原因の多くは、Cloudflare(クラウドフレア)で発生する障害によって通信が止まるためです。
クラウドフレアは世界中のサービスを仲介する重要なインターネット基盤で、ここにトラブルが起きると多くのサービスが同時停止します。
この記事を読むメリット
- XやChatGPTが突然使えない理由が1分で理解できる
- 自分のスマホやWi-Fiが故障していないと判断できる
- 次に同じ現象が起きても落ち着いて行動できる
- Cloudflareの役割が初心者でもイメージできる
- SNSの障害情報に惑わされずに対応できる
なぜCloudflareが止まると色々なサービスが落ちるのか
① インターネットの“高速道路の料金所”の役割を持つ
Cloudflareは、Webサイトやアプリの通信を高速化し、攻撃から守る仕組みを提供しています。
たとえるなら、インターネットの高速道路にある「料金所」に近いです。
多くのサービスはCloudflareを通ることで、
・ページの表示が速くなる
・攻撃から守られる
・サーバーの負荷が減る
といったメリットを受け取っています。
この“料金所”が動かないと、
車(データ)が通れなくなる。
その結果、XやChatGPTも例外なく停止します。
② 世界中のサイトがCloudflareを利用している
Cloudflareは約200カ国で通信を処理しており、世界中の人気サービスが依存しています。
有名なWebサービスが多く使っているため、ひとつの障害が連鎖して見えます。
利用企業の例
- ChatGPT(OpenAI)
- X(旧Twitter)
- Discord
- Udemy
- 大手メディア多数
スマホで「いろんなサイトが開かない」と感じる現象は、Cloudflareが“大量のサービスの通信をまとめて担当している”ために起きるのです。
③ Cloudflareは“防御の最前線”で攻撃を受けやすい
多くの企業の通信を守る役割を持つため、攻撃者から狙われやすく、攻撃が集中するとCloudflare側の負荷が上がり、通信が遅延します。
代表的な攻撃
- DDoS攻撃(大量アクセスでサーバーを止める攻撃)
- Bot攻撃(偽トラフィックを送り続ける)
- API攻撃(アプリの裏側を狙う)
攻撃対策をしているものの、1秒間に1億回以上のリクエストが飛ぶこともあり、
大規模障害が発生すると、世界中のサービスに影響が広がります。
実際に起きた“Cloudflare障害”の影響
① 世界中でX・ChatGPT・Discordが同時にダウン
クラウドフレアの障害が発生した際、SNS上では
「Xが落ちた!」
「ChatGPTが使えない!」
「ゲームのサーバーが繋がらない!」
といった声が同時に溢れます。
なぜ複数サービスが一気に止まるのか?
Webサービスの多くがCloudflareを通っている構造が原因です。
Cloudflareの仕様
- 世界230以上のデータセンターで通信を最短ルートにする
- 攻撃を自動で遮断する
- 大量アクセスを分散する
このインフラが止まると、ほぼすべてのサービスに影響します。
② CloudflareのDNS障害で「全サイトに繋がらない」状態が発生
DNSは、URLを“IPアドレス”に変換する仕組で、Cloudflareは世界中のDNSサービスを提供しています。
DNSが止まると
「住所を調べられない状態」
「わかっているのに地図が読めない状態」
に近く、
スマホ側では
「接続エラー」
「ページが見つかりません」
と表示されます。
実際、過去にDNS障害が起きたときは、数十万のWebサイトで影響が出ました。
③ 開発者向けAPIが落ちてアプリが起動しないケースもある
CloudflareはWebページだけでなく、アプリの裏側で動くAPIも支えています。
APIとは
- アプリの動作に必要な“データの橋渡し”の仕組み
- 天気情報
- 地図表示
- ログイン認証
- 画像の処理
などを担当しています
このAPIが落ちると、アプリが正常に起動せず、
ChatGPTのログインができない、Xの読み込みが進まないといった現象が発生するのです。
スマホの故障を疑う前に“Cloudflare障害”を確認すべき
XやChatGPTが急に使えなくなると、多くの人はスマホやWi-Fiの不具合を疑います。
しかし、実際にはインターネット全体で起きる障害が原因であることが多いのです。
Cloudflareは巨大なインフラ企業で、世界中のデータの通り道を守っています。
そのため、障害が発生すると複数のサービスで同時に不具合が起こる。
利用者ができる対処法
- DownDetectorで障害情報を確認する
- SNSで同じ報告が出ているか確認する
- 数分〜数十分待つ
- DNS設定を変えずに安易にいじらない
ほとんどのケースでは、Cloudflare側の復旧を待つだけで解決する。
まとめ:Cloudflareの障害は世界同時で“広範囲”に影響する
- XやChatGPTが使えない原因はCloudflare障害の可能性が高い
- Cloudflareはインターネットの“高速道路の料金所”のような存在
- 世界中の企業が依存している
- 攻撃を受けやすく障害も発生しやすい
- DNSやAPIが落ちると多くのサービスが止まる
- スマホの故障ではなく、インターネット基盤の問題である
Cloudflareはインターネットの裏側で常にサービスを支えている企業。
裏方のトラブルが起きると、利用者の生活にも影響が出ます。
次にXやChatGPTが使えなくなったときは、落ち着いてCloudflareの状況を確認してみてください。

