ChatGPTでPDF編集をもっと自由に!知っておきたい活用術12選【初心者向けガイド】

近年、ビジネス・教育・行政など、さまざまな分野で「PDF」が標準的なファイル形式として使われるようになりました。請求書、契約書、報告書、論文、パンフレットなど、多くの文書がPDFで作成され、共有されています。
しかし、PDFファイルは見た目が整っている反面、編集や内容の再利用が難しいという特性があります。そのため、「PDFを結合したい」「いらないページだけ削除したい」「テキストだけ抜き出したい」「他の形式に変換したい」といったニーズが頻繁に発生します。
こうしたPDFに関する作業は、専用ソフトや有料アプリが必要とされることが多く、技術的なハードルも高めでした。そこで登場するのがChatGPTです。
ChatGPTとPDFを組み合わせることで、PDF操作の支援・指示生成・内容解析・形式変換の補助など、驚くほど幅広い作業をサポートしてくれます。たとえば以下のようなことが可能です:
- 複数PDFを一つにまとめる「連結」
- ページごとに分ける「分割」
- 特定のページを削除・抽出・回転
- PDFからWordやExcelへの変換サポート
- PDF内のテキストの抽出と要約・解説
- キーワード検索や差分比較
- セキュリティ(パスワード)や個人情報への配慮
この記事では、これらの機能をわかりやすく紹介します。
1.PDFの連結:複数のファイルを一つにまとめる
提出書類や報告書で「バラバラのPDFを一つにしたい」と思ったことはありませんか?
ChatGPTに「PDFを結合したい」と伝えると、複数のPDFファイルを連結して1つのファイルとしてまとめることができます。
プロンプト欄の「+」ボタンをクリックして加工したいPDFをアップロードし、「これらのPDFを結合してください」と指示を出せばOKです。処理が完了すると出力されたファイルのリンクが表示されますので、クリックしてダウンロードします。
特別なソフトを使用する必要がありません。
2.PDFの分割:1つのファイルをページごとに分ける
PDFのページを左右や上下に分割するといった作業を行うことができます。
「このPDFを5ページまでとそれ以降に分割してください」「左右に分割してください」と指示を出せばOKです。処理が完了すると出力されたファイルのリンクが表示されますので、クリックしてダウンロードします。
結合と同じく特別なソフトを使用する必要がありません。
3.ページの削除や抽出:不要な部分を整理する
指定ページだけを別のPDFとして出力したり、ページの削除、回転も簡単にできます。
提出前に「このページいらなかった!」と気づいたときも大丈夫。
ChatGPTに「2ページ目を抽出して」「3ページ目を削除して」「5ページ目を右に90度回転して」と指示を出せばOKです。箇条書きで処理内容を書けば複数の作業を依頼することも可能です。
PDFの必要ないページの削除、必要なページの取り出し、向きの変更をして見やすくする場合に役立ちます。
4.他の形式に変換(PDF → Word, Excel, 画像など)
PDFのままだと編集できない資料でも、WordやExcelに変換すれば手を加えられます。
変換したいPDFをアップロードし、変換後のファイル形式を指定すれば、ファイルを生成してダウンロードできます。
この変換機能は万能ではありません。シンプルでないPDFや変換後の形式によってはレイアウトやフォーマットが崩れてしまう可能性があります。
5.他形式からPDFに変換(Word, Excel, 画像 → PDF)
まだ日本語ファイルではほとんど使用できませんが、英語であればテキストやWordからPDFを作成することができます。日本語データのファイルの場合は、フォントをサポートしていないなどの原因により変換ができないようです。
変換を試す場合には、Wordファイル等をアップロードし「このファイルをPDFに変換してください」と指示してみてください。
6.テキストを抜き取る(PDF → テキスト化)
文字情報を埋め込んだPDFファイルであれば、「テキストを抽出してください」と指示するだけで、テキストを抜きだせます。長文の場合には「テキストファイルとして抽出してください」と指示するとダウンロードリンクを生成してくれます。特定の部分を抽出したい場合には「6ページの内容を抜き出して」と指示してみてください。
7.内容の要約・解説
長文のPDFの内容を短くまとめたいときには、ChatGPTの真骨頂。
「このPDFの内容を要約して」と依頼すると、要点をつかんだ要約や内容の解説を提供してくれます。気になる点があれば「〇〇について詳しく教えてくださいと質問してください」
英語のPDFを日本語で解説することも可能です。
ビジネス書類や論文などの理解にも役立ちます。
8.キーワード検索
PDF内の特定の語句やキーワードを探す場合、ChatGPTにPDFの内容を一部貼り付けて「この中に“〇〇”という単語があるか調べて」と依頼すれば、該当部分を抽出してくれます。「前後の文脈も含めてください」と指示を追加すれば前後の文章も表示されます。また、複数のキーワードを指定して表示することもできます。
大量の文書を効率よく扱いたいときに便利です。
9.パスワード設定と解除
ChatGPTでもパスワードをかけることができます。PDFをアップロードして、「このPDFにパスワードを設定して」と指示します。「設定したいパスワードを教えてください。指定されたパスワードでPDFを保護して返します」と回答が返ってきますので、パスワードをプロンプト欄に入力するとPDFのリンクが生成されるのでダウンロードします。ファイルを開くときにパスワー要求せれますので入力して開いてください。
※パスワード付きPDFの解除には非対応なので、別のツールで解除する必要があります。
10.個人情報の削除
PDFに含まれる氏名や住所などの個人情報を削除したいときは、ChatGPTを活用すれば、個人情報の削除が容易に行えます。
ChatGPTに「このPDFに含まれる個人情報を削除したい」と指示すれば、削除を実行し、削除後のPDFのダウンロードリンクが生成されます。
11. 2つのPDFを比較する(差分比較)
改訂版や別バージョンのPDFを比べたいときも、ChatGPTに「この2つのPDFを比較して、違いを表示してください」と指示すると、異なるポイントを教えてくれます。
また、「文章の違い」「追加、削除された部分」と指示を追加すると、特定のポイントに絞って比較することもできます。
特にビジネス文書の確認やレビュー時に便利です。
12.表を切り取って再利用
PDF内の表をExcelに貼り付けたり、他の資料に使いたいときには「7ページ目の表を抜き出して」や「〇〇の表を抜き出して」と指示してください。うまく抜き出せないときは「表を整理してください」と指示すると、見やすく修正されることがあります。
まとめ:ChatGPTはPDF編集の最強サポーター
PDFの編集は難しいというイメージを持っている人も多いかもしれません。
しかし、ChatGPTを使えば対話形式で操作できるため、わかりやすく複数の専用ソフトを使用必要がないため、初心者でも安心です。
簡単な操作から高度な編集まで、あなたの「PDFで困った!」に応える強力なパートナーとして、ぜひ活用してみてください。