AI悪用の新手口!今すぐ注意すべき詐欺8選
メール画面に「請求書」という文字列が見えた瞬間、思わず動揺してしまいますよね。ところが最近では、そう見えているだけで、実際には文字の間に“見えない記号”が挟まっているケースが急増しています。コピーしてメモ帳に貼り付けて初めて、謎の記号が現れる――こんな手口が当たり前のように使われています。
以前の詐欺メールといえば、日本語が不自然だったり、リンクが露骨に怪しかったりと“違和感”で気づけました。いまはその常識が通用しません。AIが悪用され、受取人に合わせて自然な文章が生成されるようになり、詐欺メールのレベルは急速に高度化しています。
本記事では、ここ半年で特に被害が増えている 最新の詐欺手口8選 をわかりやすく整理しました。今日からすぐ実生活で役立つ内容なので、ぜひ最後まで読んでください。
結論
詐欺メールはAIと高度なプログラムにより、もはや“人間の直感”では見抜けない段階に入っています。
どれも巧妙で、一見すると本物にしか見えません。最も重要なのは「知っているかどうか」です。
知らないままでは、誰でも簡単に騙されます。
知識を持つことが最大の防御です。
この記事を読むメリット
- 今話題の AI悪用型詐欺メールの新手口8種類 がわかる
- 各詐欺の“仕組み”と“見抜き方”を具体的に理解できる
- フィッシング被害を未然に防ぐためのポイントが身につく
- 2025年以降さらに増えると予測される新手口にも対応できる
注意すべき理由
- 攻撃が “不特定多数向け” から “個人をピンポイントに狙う手法” へ進化
- AI生成文により文章が自然で、怪しさが薄れている
- 表示されない記号やQRコード偽装など、フィルターを回避する技術が多様化
- メール・電話・動画・AI要約機能など 複数の手段を組み合わせた騙し方 が増えている
今すぐ注意すべき詐欺8選
1. ヘッダーリフレッシュ攻撃(偽サイトに自分のメールが自動入力)
リンク先の偽ログイン画面に、最初から自分のメールアドレスが入力されている――。
そんな経験はありませんか?
攻撃者は、メールを送った時点であなたのメールアドレスを把握しています。
偽サイトURLの末尾にそのアドレスを埋め込み、ページ側で自動表示させるのです。
人は「見慣れたメールアドレスが表示されている=本物」と錯覚しやすく、多くの被害が出ています。
対策:
メール経由で開いたログインページに、自分のメールアドレスが自動入力されていた場合は即疑う。
GoogleやAmazonがメールのリンク経由で自動入力することはありません。
2. メール × 電話の二段攻撃(連携で信用させる)
メールで「不正アクセスの可能性があります」と通知が届き、
数分後に“銀行員”を名乗る人物から電話が来る手口です。
電話の相手は「先ほど重要なメールを送りました。すぐリンクを開いてください」と促してきます。
メールと電話が連続すると、つい本物だと思い込んでしまいます。
対策:
銀行が「メールのリンクを開け」と電話で指示することは絶対にありません。
怪しい場合は自分で正しい窓口へかけ直すことが重要です。
3. 0フォント詐欺(AIの要約を騙して安全に見せる)
メール本文に“フォントサイズ0”の文字を埋め込み、
AI要約に「安全」と誤表示させる手口です。
見えない文字でAIに「このメールは信頼できる通知です」などと命令を送ります。
その結果、AIが“安全”と判断し、利用者を安心させてしまうのです。
対策:
AIの「安全」「重要」という表示を盲信しない。
必ずメール本文の内容を自分の目で確認しましょう。
4. ASCIIアートQRコード(文字で作られたQRでフィルター回避)
メール本文に、文字や記号だけで作られた“QRコード風の模様”が届く手口です。
画像ではないためフィルターを通過し、スマホで読み取ると普通のQRコードとして機能します。
そのまま危険なURLへ誘導されてしまいます。
対策:
見覚えのないQRコード風の模様は絶対に読み取らないこと。
5. ソフトハイフン埋め込み(見た目と違う単語で欺く)
「請求書」と表示されていても、実は文字の間に小さなハイフン記号が挟まれ、
メールフィルターが正常に認識できないよう細工されている手口です。
見た目は普通なので発見が非常に困難。
最近「変なメールが増えた」と感じる場合、この技術が使われている可能性があります。
対策:
フィルターを過信しない。
特に「請求書」「至急対応」という件名は慎重に確認すること。
6. ブロブURI型フィッシング(偽サイトがPC内で表示される)
添付されたHTMLファイルの中に偽サイトが丸ごと埋め込まれているタイプの詐欺です。
ファイルを開くと、インターネット上のサーバーではなく、
PC内部で偽ログイン画面が生成されます。
URLが blob:〜 から始まるのが決定的な特徴です。
ポイント:
GoogleやAmazonなどが blob: で始まるログインページを使うことは絶対にありません。
対策:
添付のHTMLファイルは安易に開かない。
ログイン画面では必ずアドレスバーをチェックすること。
7. ClickFix攻撃(偽警告でパソコン操作を誘導)
「Chromeの更新が必要です」
「ロボットではありません」
こうした偽の警告画面が表示され、
「Windowsキー+Rを押して…」など具体的な操作を指示してきます。
利用者自身に、ウイルスを実行するコマンドを入力させる恐ろしい手口です。
対策:
ブラウザ更新やロボット認証が“ショートカット操作を要求する”ことはありません。
不自然な指示が出たら絶対に従わないこと。
※2024年の新NISA開始後、証券会社を装った偽メールが急増しており、
この手口と組み合わされるケースもあります。
8. ディープフェイク詐欺(AI偽動画・音声で金銭を要求)
今後特に増えると予測されているのが、
上司や家族を装ったディープフェイク動画・音声 の詐欺です。
顔も声も本物そっくりで、
「至急振り込んで」と指示してくる可能性があります。
知人の声・顔で依頼されると疑うのが難しく、被害が拡大しやすいのが特徴です。
対策:
急な依頼や金銭要求は、必ず別の手段で本人確認を取る。
たとえ“本人の声・顔”でも信用しないこと。
まとめ:知識と警戒心が最大の武器
今回紹介した詐欺手口は、どれも“普通の感覚”では気づけません。
フィルターもAIも100%ではなく、最後に自分を守るのは 自分の知識と警戒心 です。
- 見慣れたメールアドレスの自動入力
- blob: で始まるURL
- 見覚えのないQRコード
- 電話とメールのセット攻撃
こうした“気づける人だけが防げるポイント”を知っておくことが、
最も強力な防御対策になります。
ぜひ、ご家族や同僚とも共有してください。
詐欺は止まりませんが、知識があれば被害を防げます。
便利な時代だからこそ、油断せず、自分自身で身を守る意識が求められます。

