2025.05.02

【業務効率UP】ExcelとAccessを連携させて、データ管理をもっとスマートに！

ojya

Excelは日常業務で最も使われているツールのひとつですが、大量のデータを扱うようになると「処理が遅い」「複数人での管理が大変」といった課題が出てきます。
そんなときに役立つのが Microsoft Access（アクセス） との連携です。

今回は、ExcelとAccessの違いや連携方法、実際の活用例をご紹介します。

１． ExcelとAccessの違いとは？

比較項目	Excel	Access
主な用途	表計算、グラフ、集計	データベース管理、検索、リレーション
データ件数の限界	数万件程度が快適	数十万件〜100万件以上も対応可能
ユーザー操作性	直感的で使いやすい	初期設定に知識が必要
データの関係性	単一テーブルが基本	複数テーブルを関連付け可能

Excelはデータの「見える化」と軽い集計作業に強く、Accessは「構造化された大量データの管理」に向いています。
両者を連携させれば、「見やすく、扱いやすい」かつ「堅牢で安全」なデータ活用環境が実現します。

２． ExcelとAccessの連携方法

① AccessでExcelのデータを読み込む（インポート）

AccessからExcelのデータを「テーブル」として取り込むことで、高速かつ正確に管理できます。

手順：

Accessを開く
上部メニューの「外部データ」→「新しいデータソース」→「ファイルから」→「Excel」
ファイルを選び、「インポート」または「リンク」を選択

「インポート」：Access内にデータをコピー（Excelの変更は反映されない）
「リンク」：Excelの内容をリアルタイムで参照（元のExcelが更新されると反映）

② ExcelでAccessのデータを読み込む（外部データ接続）

ExcelからAccessのテーブルを読み込めば、グラフやピボットテーブルを使って簡単に可視化できます。

手順：

Excelを開く
「データ」タブ →「データの取得」→「データベースから」→「Access」
目的のAccessファイルを選択し、取り込むテーブルを選ぶ

③ VBAで自動連携（上級者向け）

繰り返しの作業が多いなら、VBAを使ってAccessとの連携を自動化できます。
例えば、AccessのテーブルにExcelからデータを追加するコード：

vbaコピーする編集するSub AddDataToAccess()
    Dim conn As Object
    Set conn = CreateObject("ADODB.Connection")
    conn.Open "Provider=Microsoft.ACE.OLEDB.12.0;Data Source=C:\YourDB.accdb;"
    
    conn.Execute "INSERT INTO 顧客 (名前, 電話番号) VALUES ('佐藤花子', '080-1111-2222')"
    
    conn.Close
    Set conn = Nothing
End Sub

※ VBAの実行には信頼された場所にファイルを置く必要があります。

３．実際の活用例

活用シーン	内容
アンケート集計	Excelで集めた回答をAccessで整理し、分析
顧客管理	Accessに顧客情報を蓄積、Excelで月次レポート出力
売上報告	各店舗からの売上ExcelをAccessに一括管理

４．連携時の注意点

ファイル名やシート名の変更はリンク切れの原因になります
Accessファイルは複数人で同時編集不可（共有フォルダやSQL Server連携が必要）
セキュリティ対策として、重要情報はパスワード保護や暗号化を！

まとめ

ExcelとAccessをうまく連携させれば、
「簡単操作」と「強力なデータ処理」の両方を手に入れることができます！

データ件数が多い
毎回同じ集計を手作業でやっている
ファイルが重くて開くのに時間がかかる

…そんな悩みを抱えている方は、Accessとの連携をぜひ一度検討してみてください！

ABOUT ME