【危険!?】Windows 11「リコール機能」の正体と安全な無効化手順3選
2024年、Microsoftが発表した「Windows 11の新機能・Recall(リコール)」が世界中で物議を醸しています。
このリコール機能、あなたのPCの画面を数秒ごとに自動で記録し、後から「過去の操作をAIで検索できる」という驚きの仕組みを持っています。
まさに“第2の脳”とも呼ばれるほど便利な反面、「AIに監視されているようで怖い」という声も多数上がっているのです。
今回は、この「リコール機能」の正体と、安全にオフ・無効化するための具体的な3つの方法を分かりやすく解説します。
結論
Windows 11のリコール機能は、AIがあなたのPC画面を常に記録して“過去の行動を再現できる”仕組みです。
ただしその裏には、プライバシー侵害のリスクが潜んでいます。
もしあなたが「少しでも不安」と感じるなら、リコール機能はオフ、または完全に無効化するのが安全です。
この記事を読むメリット
- リコール機能の仕組みと危険性を初心者でも理解できる
- 設定画面ではできない無効化方法がわかる
- 将来のPC購入時に、NPU搭載PCを選ぶ際の注意点が学べる
リコールは「PCのドライブレコーダー」
リコールとは、一言で言えば「あなたのPCに完璧な記憶力を与える機能」です。
AIが数秒ごとに画面を自動でスクリーンショットとして保存し、
「昨日見たレシピを表示して」「先週使ったコマンドを見せて」といった自然な言葉で過去の作業を呼び出せるのです。
つまり、ファイル名を覚えていなくても、曖昧な記憶だけでPCの履歴を検索できる。
これは非常に便利で、業務や学習の効率が大幅に上がる可能性を秘めています。
しかし同時に、見たウェブサイトやチャット内容までも記録されるという重大なリスクを抱えています。
プライバシーをめぐる懸念と炎上の経緯
リコール機能は2024年5月に初めて発表されましたが、
SNSでは「監視ツールでは?」「勝手に記録されるのでは?」と大炎上。
Microsoftは「リコールは初期設定でオフ」「ユーザーが自分でオンにしない限り動作しない」と説明しました。
しかし、アンインストールできない仕様であることが判明し、
「自分のPCなのに削除できないのはおかしい」と批判が再燃しました。
さらに海外メディアによると、Microsoftは「リコールの削除設定が表示されたのはバグ」とコメント。
削除の自由を奪う形で実装が進んでいることから、“便利さと引き換えにプライバシーを差し出す時代”への懸念が広がっています。
安心して使うための「安全な無効化手順3選」
もし「AIに全部見られている気がして不安…」という方は、
以下の3つの手順でリコールを安全に無効化できます。
少しPCに慣れていれば、難しくありません。
1. 設定からオフにする(最も簡単)
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「Recall & Snap」を開く
- スイッチをオフにする
これでリコールは動作しません。
ただし機能自体はPCに残るため、完全な削除ではありません。
2. グループポリシーエディターで無効化(Pro版向け)
- Windowsキー+R →「gpedit.msc」と入力して実行
- 「コンピューターの構成」→「管理用テンプレート」→「Windowsコンポーネント」→「Windows AI」→「Recall」へ進む
- 「無効」を選択 →「適用」→再起動
これでリコール関連の設定自体がOSから完全に消えます。
Microsoftの公式文書でも「リコールのビットがデバイスから削除される」と明記されています。
3. レジストリエディターで無効化(Home版向け)
- Windowsキー+R →「regedit」と入力して実行
- 「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\WindowsAI\WindowsRecall」へ移動
- 右クリック→「新規」→「DWORD(32ビット)値」→名前を「AllowRecall」
- 値を「0」に設定→再起動
これでホーム版でもリコールは無効化されます。
ただし操作ミスで他の設定を壊す可能性があるため慎重に。
まとめ:便利さより「安心」を選ぶ時代に
リコールは、確かに革新的です。
「忘れる」という人間の弱点を補う“第2の脳”としての可能性を秘めています。
しかし同時に、すべての操作をAIに記録されるというリスクを受け入れなければなりません。
過去にはセキュリティ研究者が脆弱性を指摘したこともあり、
Microsoftが完全に安全と保証しているわけではありません。
💬 結論:
「便利さ」よりも「安心」を優先したい人は、リコールを使わない選択がベストです。
最新のNPU搭載PCを購入する前に、ぜひこの情報を知っておきましょう。
あなたのプライバシーを守れるのは、最終的にはあなた自身です。

