【書評】新・貧乏はお金持ち|立花明が教えるマイクロ法人で格差社会を逆転する方法

導入文
「毎日働いているのに手取りが減っていく」「税金や社会保険料に圧迫されて、生活が楽にならない」──そんな悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか。
本記事では、立花明さんの最新刊『新・貧乏はお金持ち 雇われない生き方で格差社会を逆転する』を紹介します。本書のキーワードは 「マイクロ法人」。難解な税制をわかりやすく噛み砕きながら、サラリーマンでも合法的に手取りを増やす裏技を解説しています。
この記事を読めば、日本のサラリーマンが抱える“搾取構造”の正体と、そこから抜け出すための具体的な方法を理解できます。
この記事を読むメリット
- 日本の国民負担率(46.2%)の実態と、サラリーマンが置かれている厳しい現状が分かる
- マイクロ法人を設立することで、なぜ手取りが大幅に増えるのか理解できる
- 「給与を上げる」以外の現実的な手取り増加の選択肢を知ることができる
- 金持ちが実践している税制活用法を学び、自分の生活に応用できる
本文
日本のサラリーマンは“現代の農民”?
立花氏がまず指摘するのは、サラリーマンが国に徹底的に搾取されている現実です。
日本の国民負担率は 46.2%。つまり稼いだお金の半分近くが、税金や社会保障費として自動的に国に吸い上げられているのです。
これは、江戸時代の農民が収穫の半分を年貢として差し出していた構造とほぼ同じ。しかもインフレが進む一方で賃金はほとんど上がっていないため、実質賃金は下がり続けています。
結果として、サラリーマンは「働いても働いても生活が苦しい」という状況に追い込まれているのです。
手取りを増やす2つの方法
では、この悲惨な現状から抜け出すにはどうすればよいのでしょうか?
本書では「手取りを増やす方法は2つ」と整理しています。
- 給与の額面を上げる
→ しかし、昇給は簡単ではなく、多くの人にとって現実的ではない。 - 税金・社会保障負担を減らす
→ そこで登場するのが「マイクロ法人」です。
例えば年収300万円の場合、サラリーマンなら手取りは約150万円ですが、マイクロ法人化して負担率を20%に抑えると、手取りは240万円に。何も残業せず、ただ仕組みを変えるだけで 年間90万円の差 が生まれるのです。
マイクロ法人の仕組みとメリット
マイクロ法人とは、個人が小さな会社を設立し、収入を法人として受け取る形態のこと。
- 法人税は個人所得税よりも優遇されている
最高税率45%の所得税に比べ、法人税の実効税率は30%前後、マイクロ法人なら18.5%に抑えられる。 - 経費計上の幅が広い
個人では難しい支出も、法人なら経費にできる。家族への給与や出張手当なども活用可能。 - 社会保険料の最適化
役員報酬を調整することで、健康保険や年金の負担を大幅に軽減できる。
こうした仕組みを合法的に利用することで、金持ちだけでなく一般の会社員でも“国家の搾取”から抜け出す道が開けます。
なぜ今「新・貧乏はお金持ち」なのか
本書は、2011年に出版されベストセラーとなった『貧乏はお金持ち』の改訂版です。税制や社会保障制度は毎年変わるため、前作は制度説明が古くなっていました。
今回の『新・貧乏はお金持ち』では、2025年時点の最新制度に合わせて全面改訂され、数字や仕組みが現代版にアップデートされています。
つまり、今読むべき「お金の教科書」といえる一冊なのです。
結論
立花明さんの『新・貧乏はお金持ち』は、サラリーマンが直面する過酷な現実を直視しつつ、そこから抜け出す具体策を提示してくれる本です。
特に「マイクロ法人」を使った節税・手取り最大化のノウハウは、知っているかどうかで人生の選択肢が大きく変わります。
今の仕組みのまま国に吸い上げられるのか、それとも自分で行動し“搾取構造”から抜け出すのか。選択はあなた次第です。
👉 本記事で興味を持った方は、ぜひ本書を手に取ってみてください。具体的な制度の活用方法や実践的なステップが詳しく解説されています。