資料作成が速くなるAI術7選
会議前にスライドが終わらない…そんな焦り、もう手放しましょう。
今のAIは「効率化ツール」ではなく“並走する編集者”。目的を伝えれば、構成、要約、図案、レビューまで一気通貫で支援します。本記事は、スマホでもそのまま実践できる“速く・伝わる”7つのワザを厳選しました。
結論
AIに「目的→構成→中身→検証」の順で並走させると、資料作成は劇的に短縮できます。鍵は、最初に“読者と意思決定”を超具体化し、最後に“上司・顧客視点”で自動レビューさせることです。
この記事を読むメリット
- 明日から使えるプロンプトで、作業時間を30〜50%削減
- 読まれる構成(ピラミッド)を短時間で量産
- 修正往復(赤入れ)をAIが先回りして潰す
理由 — 速くなる仕組み
- 超具体化が迷いを消す
「誰が・何を決めるために・いつ使うか」を言語化すると、無駄スライドが消えます。 - 超構造化で手戻りゼロへ
結論→根拠→事実のピラミッドで骨子を先に固めると、後工程の修正が激減。 - AIを“学習パートナー化”
要約・壁打ち・翻訳(AI通訳術)を任せると、レビューと表現調整が爆速。 - ディープリサーチの下ごしらえ
事例・比較軸・反論の収集をAIが担うので、人は判断に集中できる。
具体例 — 今日から使えるAI術7選
1|1分ブリーフで全体最適(超具体化)
プロンプト例:
「役員会10分で投資判断。聴衆はCFO。目的は“Go/No-Go”。結論先出しで、費用対効果と主要リスクを3点に要約。NGは専門用語の乱用。これに沿って骨子案を3つ。」
2|ピラミッド一発生成(超構造化)
プロンプト例:
「上記ブリーフから“結論→根拠→事実”のピラミッドを作成。スライド見出しは〈1スライド=1メッセージ〉で15字以内、MECEを担保して。」
3|要点だけのドラフト自動展開
プロンプト例:
「各見出しの本文を3〜5行で。数値・比較・時系列を優先。冗長な比喩は禁止。最後に“このスライドで相手は何を決める?”を1行で追記。」
4|AI通訳術で“上司の言語”に変換
プロンプト例:
「技術用語が多いので、財務視点の言い回しに翻訳。ROI、回収期間、感度分析の表現を追加。難語には脚注を付与。」
5|ディープリサーチで比較表を自動作成
プロンプト例:
「同業3社の事例を列挙。KPI・投資額・効果・リスク・再現条件で比較表化。出典の信頼度をA/B/Cで自己評価して明示。」
6|図解候補を文章から抽出
プロンプト例:
「本文から“因果・フロー・マトリクス”のいずれかで表せる箇所を抽出。各図の要素名・矢印関係・スライドタイトル案を出力。」
7|“上司シミュレーター”で赤入れ前倒し
プロンプト例:
「厳しめの取締役として、矛盾・過剰主張・数値根拠不足を赤入れ。質問10個と、通過基準をチェックリスト化して。」
補助ワザ
- 口述作成:スマホで要点を音声入力→AIに整文・箇条書き化
- トーン調整:フォーマル/カジュアル/提案書調の3トーンを一括生成
- スタイル記憶:自社テンプレを見せて「この型で以後出力」と学習
まとめ — “速い”だけでなく“刺さる”資料へ
AIで最短ルートを作るだけでは不十分。「誰に何を決めさせるか」を先に固定し、ピラミッドで“伝わる骨子”を作る。そのうえで、AIに通訳・要約・反証を回し続ける。
この流れこそ、時間短縮×意思決定の質を同時に高める実務最適解です。
仕上げチェック(スマホでOK)
- 結論は1枚目15秒で読める?
- 各スライドは1メッセージ?
- 数字・比較・時系列は入った?
- 反論とリスクは先回りした?
- 上司シミュレーターは通過した?
明日からは、AIを“作業代行”ではなく“相棒”に。速さと説得力、両方取りにいきましょう。

