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生成AI

要約だけじゃない!NotebookLM活用3例

ojya

Googleの無料AIノート「NotebookLM」は“要約ツール”として有名ですが、価値はそれだけではありません。
今回は、初級→中級→上級の3ステップで、仕事が本当に前に進む“実用ワザ”を紹介します。

結論

  • ルール(型)を与えると、NotebookLMは「ただの要約」から“再現性のある業務出力”へ進化します。
  • 書籍の学びを翌日の行動に落とし、スプレッドシートの情報を翌年の計画に変え、エース社員の思考をチームに展開できます。

この記事を読むメリット

  • 仕事が進むテンプレ&プロンプトをそのまま使える
  • “読みっぱなし”を防ぎ、実践に直結する使い方が分かる
  • スプレッドシートの弱点を回避し、計画書を自動生成できる
  • 属人的なノウハウをチーム標準に変える手順がわかる

要約止まりだと“明日が変わらない”

要約は“理解”の出発点にすぎません。
行動テンプレ(型)と評価軸をAIに持たせると、インプットが行動計画、タスク、チェックリストに変換され、チームでの共有・再利用が容易に。NotebookLMは、「情報を探すAI」から「成果物を作るAI」へ化けます。


具体例

(初級):AI読書術—学びを翌日の行動に変える

目的:書籍や要約動画の内容を、メール文・1on1アジェンダ・チェックリストに落とす
材料:要約記事/YouTube要約動画のURL(2–3本)、あなたの“用途”テーマ(例:部下とのコミュニケーション)

手順

  1. NotebookLMに要約ソース(URL/テキスト)を追加
  2. ルールブック(型)をソースとして貼り付け
  3. プロンプトで「ルールに従って“実践ツールキット”を作成」と指示

貼り付ける“ルールブック”例(そのまま使える)

あなたは私の専属ビジネスコーチです。
ソースの要約のみを根拠に、以下を出力してください。
1) 書籍名/核心の教え(3行)
2) 実践ツールキット
  - メールテンプレ(件名+本文)
  - 1on1アジェンダ(質問リスト5つ)
  - 自己評価チェックリスト(10項目)
  - ロールプレイ台本(上司↔部下 8往復)
根拠となる引用箇所を各項目末に示すこと。

プロンプト例

テーマは「部下とのコミュニケーション」です。
上記ルールブックに従い、実践ツールキットを作成してください。

ポイント

  • “引用元の行”を必ず添えさせる→再現性と説明責任が担保される
  • 出力はDocsに貼るだけで配布可。読んで終わりが無くなる

(中級):表を読めない弱点を回避—PDF経由で“来年の計画書”

目的:スプレッドシート管理(イベント/案件/採用計画など)を、要点抽出+来期計画に自動変換
材料:既存のスプレッドシート(CSV/Excel→PDFに書き出し

手順

  1. スプレッドシートをPDF出力→NotebookLMに追加
  2. “今年の動き”を聞く
  3. 計画ルールブックを追加→「来年度計画」を作らせる

質問→要約

「秋の収穫祭」の準備タスクと実施月を一覧で抜き出して。

“計画ルールブック”例

あなたは有能なイベントプランナーです。
ソースのPDFの時系列と依存関係を根拠に、来年度の計画書を出力してください。
出力形式:
- 目的/KPI(数値)
- 年間ガント(月ごと主要タスク)
- タスク一覧(担当/推奨開始時期/締切/完了条件/根拠)
- リスクと対策(3件)
- 去年→今年の改善点(根拠付き)

プロンプト例

来年度の「春の桜まつり」計画書を作成。
ゴール日は4/10固定。地元連携は今年より準備期間を1.5倍に。
上記ルールブックに従って出力。

ポイント

  • PDF化で読み込み可能に(可変の表は苦手→固定化で安定解析)
  • 「根拠(昨年実績)」を併記→上司説明が一発で通る

(上級):“エース社員の思考”を複製—提案書の標準化

目的:過去の成功提案書+自社プロダクト資料を学習させ、エースの思考パターンで新規提案ドラフトを量産
材料:成功提案書(複数)、自社の製品/料金/導入事例ドキュメント、出力ルール

手順

  1. 成功提案書(TXT/PDF)と自社製品資料をソースに追加
  2. “提案出力ルールブック”を追加
  3. NotebookLMに顧客情報だけを与え、ドラフトを生成→編集

“提案出力ルールブック”例

あなたは当社トップセールス「田中」の思考と文体を学習した提案エキスパートです。
ソースの「成功提案書」から成功要因を抽出し、自社製品資料の事実のみを根拠に、
以下を出力:
- 表紙コピー/導入文(顧客課題に直結)
- 施策3本柱(効果指標付き)
- 導入事例(近似業界を優先)
- 費用と含まれる範囲(ソース準拠)
- 期待効果(算定式+前提)
- 参考:どの成功提案のどの要素を踏襲したか(引用)

プロンプト例(最初に聞かせる顧客情報)

顧客名:〇〇製作所
業界:製造(センサー機器)
主要課題:事務作業の効率化
この条件で、上記ルールで提案ドラフトを作成。質問があれば先に列挙。

ポイント

  • “どの成功要素を踏襲したか”を明示→属人知をチーム資産へ
  • 事実源(自社資料)限定で誇大表現を防止
  • そのままGemini/Slidesに流し込めば、体裁仕上げも即完

まとめ|“ルール×根拠”でNotebookLMは成果物を作る

要約止まりの使い方は、学びを“気づき”で終わらせます。
ルール(型)と根拠(引用・実績)をセットにすると、NotebookLMは行動計画・計画書・提案書を量産する“仕事エンジン”になります。今日から次の3つだけ実行してください。

  • 読書には“実践キットの型”を必ず添える(メール/1on1/チェック)
  • 表データはPDF固定化→“来年計画”をAIに起案させる
  • 成功資料+自社資料+出力ルールで“エースの思考”を複製する

運用のコツ(失敗しないために)

  • 機密・個人情報はマスクして投入(最小限の範囲で)
  • 出力には根拠の引用を必ず要求(検証可能性)
  • ルールブックは1枚に集約し、チームで共有→再現性を上げる
  • 体裁は最後にSlides/Docsへ移し、読み手に最適化

「要約」から「成果」へ。
NotebookLMは、あなたの“型”次第で、仕事を加速させます。

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